2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

第8話 約束

「そろそろ、遅いけど大丈夫?家は近いの?」「私は5つ先の駅を降りて歩いて10分、15分くらいかな、そんなに遠くないわ。貴方はどこかしら?」「俺は都外だよ。」「ええっ?じゃあ遠いわね。ごめんなさい」「俺は男だし大丈夫だよ」「大学がそっちのほうだ…

第7話 居酒屋にて

ビールが来た。俺はそれを一気に飲むと、やっと落ち着いた。そして、俺の目の前で女神もビールをコクコクと飲む。其の姿もまた、神々しいすでに、俺は君の下僕だ。何をしても可愛いとしか見えないだろう。「おいし」とにっこり笑った。その笑顔にさらにドキ…

第6話 予期せぬ出来事

ぼんやりとしながら(もう…帰ろう…)と思った時、突然誰かが肩をたたく「ごめんなさい。待ったかしら?」ビクっとして顔をあげるとそこには君がいた。(???)状況が飲み込めない(なんだ!幻か?俺もう、いっちゃってんのかな?)そう思って、あ然として…

第5話 恋心

いつからか?初めて会った時からか?とにかく、俺はいつの間にか彼女を意識していた。しかし、その気持ちに気づかないフリをしていた自分でもわからない…ただ、こうなってしまったら、自分の気持ちを誤魔化す事はもう出来なかった。俺は君が…近藤 葉菜という…

第4話 長い休み明けの出来事

それは、ゴールデンウィークの長い休みが明けた仕事始めの朝だった。いつも遅めに出勤のOさんが早く来ていた。(珍しい…)そう思いつつ席に着く。するとOさんの声が聞こえてきた。「内緒なんだけどさ〜あの二人別れたらしいわよ」「聞いた聞いた。山下さんと…

第3話 会社の同僚

この会社に入って一年くらいになる。デスクは4台固まって配置されていた。前の席は佐竹と言う男。何とか言う地下アイドルの熱狂的ファンで、イベントやオフ会があると。「僕が行かないと、オフ会始まらないし〜、イベ欠席すると??ちゃんが悲しむんだ」とか…

第2話 前職での挫折

大学は勉強をしながらアルバイト、サークルや飲み会など楽しく謳歌し、彼女もいた。そして、就活の年を向かえ、鬼のように希望を出して面接に走り回った。結果、結構な大手の会社に就職が決まった配属は「営業課」となった俺はパソコンが得意で資格も持って…

第1話 憂鬱な月曜日

月曜日の朝は憂鬱だ。三月初旬、まだ寒い。無彩色の厚手のスーツ、コートに身を包み、無言で同じ駅へと向かう人達がまるで葬列のように見える。俺、酒井 涼平実家のド田舎から、東京の大学へと進学し、そのまま、東京で就職。最初の会社で失敗し、今は二社目…

あらすじ

主人公 酒井 涼平を中心に、恋愛、家族、友人、を、通して、生きる事の大切さ、死の悲しみなどでストーリーを進めていきます。 この話は、カクヨムにても閲覧できます。 https://kakuyomu.jp/works/1177354054892427739